<72> 進化する老犬トイレ問題 - 老犬とポラロイド

　みなさま、台風の影響はなかったでしょうか。

　マインと私は家の中で無事に過ごしていました。マインはもともと、雷、サイレン、花火などなど、何にも動じないタチなのですが、今ではそれに老犬力が加わり、どっしりとしていました。頼もしいかぎりです。

　きびしい状況にある方には、どうか日常が少しでも早く戻りますように。

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　さて、老犬あるあるのトイレ問題がわが家では進化しているという話。

　この件に関して、マインはますます「ワイルド＆フリー」になってきた（涙）。

　子どものころからマインは家の中のトイレとしては60cm x 45cmという、いわゆる「ワイドサイズ」のシーツをトレイ（ケージの底面）に2枚並べて使っていた。

　それだけでも結構笑われていたのだが、そこは胴長なので仕方がないともいえる。「頭は入っている」というマインの言い分の方が正論だ。

　だが、それがいつからか４枚になり、6枚になり……その間に「つまづくから」という理由でトレイは取り払い、カーペットの上にじかに敷くようになった。

　そこで出てきた問題は、すぐにぐちゃぐちゃになってしまうこと。たくさん並べても、結局のところ、その上でしていないということもよくあった。ぐちゃぐちゃになったのをしょっちゅう並べなおすというのも、なんとなく気が滅入る。

　一度はガムテープでつなぐということもやってみたのだが、「ガムテープが足にくっつくと、それを取ろうと口でガシガシやって、パニックになることがあるので危険」と聞いてすぐにやめた（マインならいかにもやりそうなことだった）。

　そこで結局、使い始めたのが、ブログのコメントで教えていただいた90cm x 60cm という「スーパーワイドサイズ」！

　これがじつに使い勝手がいい。「大型犬用」と書いてあったことに一瞬ひるんだ自分が情けない。

　ぐちゃぐちゃにならないということが、これほど楽だとは思わなかった。今はそのサイズをマインの部屋に敷き詰めている。

　そして同時に必要だったのは、トイレシーツの上の滑り止めである。

　というのは、これも老犬あるあるで、マインは脚の力がだんだん弱くなってきて、シーツの上ですべるようになっていた。シーツの上で前足がピャーっと真横に開いてしまうこともあった。

　対策として、シーツの「上」に敷く滑り止め（普通はマットやカーペットの「下」に敷くもの）を探した。それで、最初は100円ショップで売っているのを見つけて、何枚か置いてみたのだが、やはりぐちゃぐちゃにしてしまう。　

　そこで、ちょうどお願いしていたシッターさん、dog nannyさんに相談すると、目の細かいものにして、かつ１枚大きなものを敷いて、端をとめられるようにしたほうがいいとのこと（材料を持ってきて、お手本まで作ってくださった！ありがたい〜！）

　そこで初めて気づいたのだが、それまで使っていたのは、目が荒くて、それが爪に引っかかっていたのだ。一旦引っかかると、短い足でさばききれず、どんどん巻き込んでしまう。

　最近、シッターさんに作っていただいたお手本もそろそろ交換時期になったのを機に、それよりさらに大きい200cm x 200cm（３畳用）というのを買ってみた。商品名としては「カーペット滑り止めシート」というもの。

　これがまた結構アタリだった。

　大きなシーツを敷いて、その上にガバッと大きな滑り止めをかぶせる。これだけ大きいと滑り止めにも重みがあるので、じつは最近、うろうろ歩き（いわゆる徘徊……もう老犬あるあるてんこ盛りのおばあちゃん……）が増えてきたマインがずんずん歩いてもずれない。端をトイレシーツの下のカーペットに挟んでおけばさらに安心。

　シーツも滑り止めも大きいと、それだけ敷き直しはちょっと大変だけれど、ずれないというのは、やはり安心だし、何よりおばあちゃんマインが歩きやすそうである。

　洗うのも、たたんでザブザブ洗えばいいので、それほど手間ではない。

　値段もたいして高くなかった。アマゾンで1200円くらいで買ったのだが、その後、ニトリで1000円以下のを見つけた。

　おかしかったのは、商品レビューで「足が弱くなってきた老犬用に買いました」という投稿がいくつもあったこと。考えることは皆同じらしい。「すぐに転んでいた老犬が再び歩けるようになって、自信を取り戻したようです」というコメントに泣いた。

　かくして、今のマインの部屋はこんな感じになっている。はさまり防止のために作った仕切りは少しずつ改善しながら、現在も使用中。（仕切りを作った話はこちら→☆）