老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<70> トリミング、がんばりました!


 高齢になってからのトリミングは何かと不安……と書いたのは約1年前のこと。

 長くお世話になっていたトリミングサロンが閉店してしまって、新規で高齢犬を受け入れてくれるところがなかなか見つからず、どうしようかと思っていた。

 結局、その時は、ちょうど近所にオープンしたサロンで相談したところ、高齢犬の「あれこれ」をよくわかってくれるところで、よかったよかった、大げさにいうわけでもなく、これで生涯安心、と喜んだのだった。

 それから1年。去年「これからはまめに部分カットに通うことにしよう!」と決意したのはどこへやら、その後、そのお店には一度も足を踏み入れないまま、ずるずると時は流れ、マインはもしゃもしゃになった。

 その間、病院に行った時に足回りカットや爪切りはお願いしていたものの、それも最後にしてもらってからかなり時間がたっていて、とうとう滑り止めのために敷いてあるカーペットの上でも滑るようになっていた。

 うーん、これはトリミングに連れていくしかない……。

 とはいえ、マインは18歳6ヶ月。去年は大丈夫だったけど、今年はまたあれから1歳年を取っているわけだし……とか、ベストな体調の時がいいけど、いつも何か気になるところはあるし……とか、ごちゃごちゃ言い出すと、気になることは次から次へと出てくる。

 だが、その間もマインのもしゃもしゃ化は加速的に進む。もしゃもしゃでも構わないといえば構わないのだが、なんだかうっとうしそうというか、かゆそうな様子も見せる。

 というわけで、ある日、一大決心をして、サロンに予約を入れたのだった。

 

 結果的には、施術そのものは、今回も手早く、負担のないように、できる範囲でやっていただけて、とてもありがたかった。

 迎えに行って、「大丈夫でしたよ」とにっこり言ってくださった時には、ホッと胸をなでおろした。

 だが、問題というか、事件はそこで起こった。

 トリマーさんからマインを受け取って、「きれいにしてもらってよかったねー」と声をかけたとたん、マインは「うぐぐ」と唸った。そして……

 

 げっ!!!!!  

 

 マインが空中から吐いたのだとわかるまで、一瞬の間があった。

 やはり、無理をさせてしまった……。

 ホッとしたところから一転、かわいそうなことをしてしまったと後悔ばかりが浮かんでくる。せっかくだから部分カットではなく全身カットなどと欲を出さなければよかったとか、預ける時にドキドキしていたけれど、始まってしまえば大丈夫だろうと高を括ったのが悪かったのだ、とか……。

 床を汚してしまったことをあわただしく詫びながら、サロンを後にする。

 

 それでも、家に帰って数時間も寝ると、元に戻って、普段通りにごはんを食べ、散歩にも行ったので、再びホッとする。

 高齢になってから、こんなジェットコースター気分が続いている。

 

 星野先生によると、毛がしっかりしているというのは、精力をためている「腎」が強いということらしい。「毛は体の残り」だそうだ。

 だから、毛量があったり、ツヤがあったりするのは、基本的には喜ぶべきなのだが、そうはいっても、これからは本当に、もっとまめに、自分でできるかぎりのことはしてやるなり(私にとってはとてもハードルが高い)、時々部分カットをしてもらうなりしなければと、遅まきながらあらためて決意する。

 そう言いながらも何もせず、また1年がたって、「このもしゃもしゃ、なんとかしなければ」なんてのんきなことが言えるなら、それはそれで夢のようだとふと思ったが、さすがにそれは望みすぎだろう。

 

 まちゃん、トリミング、がんばったね! すっきりしたかな?

 

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見て見てー。3mmバリカンでスッキリツルツルバディよ♪

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モデル立ちもいい感じで決まるわね!

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あ、くずれちゃった……。


 もしゃもしゃしないのは、やっぱり気持ちいいかな? これからは、おうちでもちょこちょこやろうね! 昔、爪切りしようとして、血が出ちゃって、大泣きしたこととか、覚えてないよね?!

 

 


お読みいただき、ありがとうございました。
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