老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<55> 新しくできたトリミングサロンへ!

 近所にトリミングサロンができた。

 高齢になってから何かと苦労しているトリミング問題。最近は、往診で鍼灸をしてもらうようになるまでよく行っていた、いわばかかりつけの動物病院にお願いしていた。

 まあ安心といえば安心なのだが、それ以上に気になることもあって、近所にいいところがあればいいな、と兼ねてから思っていた。

 とは言っても、17歳で初来店はことわられるだろうな……とダメモトで聞いてみると、あっさり大丈夫とのこと。それからいろいろ話をして安心できそうだったので、一度頼んでみることにして予約を入れた。

 でも、その時、話をしたのは店長さん(ちなみにそこはサロンだけでなく、しつけ教室や保育園、ホテルもやっている)。トリマーさんは別の方なので、大事なのはそのトリマーさんよね、と当日まで私はそわそわ。

 老犬に新しいことをさせるのは、どんな些細なことでも大冒険である。「何か」あった時、「やめておけばよかった」ということになるのが怖いのだ。

 それは若い時でも一緒だが、老犬になるとその回復に時間がかかる。さらに悪いことを想定すると、それをきっかけにカタンと調子が落ちるかもしれない。というわけで、心配し始めるとキリがないのは毎度のこと。

 でも、当日、トリマーさんに会ってみると、どうやら老犬のことがとてもよくわかっている様子。「高齢のワンちゃん、慣れていらっしゃるんですか?」と聞いてみると、「家に17歳のシーズーがいるんです」


❗️❤️❗️❤️❗️❤️❗️


 安心感3倍増し。

 そうして2時間後、「終わりました」との電話。シャンプーからカット、爪切り、耳掃除、肛門せん絞りまで込みで2時間で終わらせてくれるところがまずうれしい。

 老犬のトリミングではとにかく「負担なく」が一番。「かわいく」は二の次。「疲れた様子なら途中でやめていただいて結構ですから」とも言ってあった。

 でも、結局、全部手早くやってくれたらしい。「爪切りの後のヤスリはかけてません」「お顔まわりは嫌みたいなのでおヒゲは切ってないです」なんて、老犬的にはぜんぜんオッケイ!(そもそも爪切りした後、ヤスリをかけるのって普通?……笑)

 目も耳も悪いマインのためにずっとなでながらやってくれたらしい。そう、耳が聞こえないと、声で安心させられない。だから声かけしないでいいというわけではないけれど声だけではダメで、それをわかってもらえていたのは助かる。わかっていてもなかなかできないことだとも思う。

 マインも安心できたのだろう。ゆったりしていたらしい。家に帰ってからも「ぐったり」というわけではなかった。すぐに寝たけれど、いつものごはんの時間にはきっちり起きて、普通に食べて、そのあとは散歩にも行った。この感じなら、マインにとっても動物病院に行くよりずっとラクそうだ。

 何しろ歩いて3分。これからはちょこちょこ部分カットでつなぐことにしてもいいかもしれない。この年齢で良いトリマーさんに出会えるなんて、本当にありがたい。思い切って頼んでみてよかった。

 まちゃん、これからもお願いしようね。かわいいおばあちゃんでいるんだよ。それにさ、スラッとしたよ(マインの「スラッと」願望はこちら→)! よかったね!

 

f:id:bassotto:20181002103135j:plain

ふふ、スラッとした?

 

 

お読みいただき、ありがとうございました。
ランキング参加しています。下のバナーをクリックしていただけるとうれしいです。

にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ

にほんブログ村 犬ブログ 老犬・高齢犬へ