老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<50> 老犬だってたまには味の濃いものが食べたい(らしい)

 マインは12歳の頃から手作りごはんを食べている。たいていはパクパクいってくれるからいいのだが、時々気が進まないらしいことがある。そういう時は途中で食べるのをやめて、少し離れたところで、こちらにお尻を向けて足を舐めていたりする。

 初めてそんな様子を見せた時は、調子が悪いのかとあせった。食べることが大好きなマインにとっては一大事。だが、そこで非常食用に買ってあった市販のレトルトごはんを開けると食べる気復活。喜々として完食した。

 飼い主としてはちょっと傷ついたが、マインの場合、それでいつものものを食べなくなるということはなく、次のごはんからはまた普通に私の作ったものを食べ始めた。

 要は、私が思うには、たまには味の濃いものが食べたいのだ。まあ、わからないでもない。人間だって、ガツンとした刺激の強いものが食べたくなることがある。

 なので、「んーとねー、ちょっとねー」という顔をした時は(一ヶ月に2回くらいある)「そんなわがまま言わないの!」とか言うことなく、「そういうことなんだな」とささっとレトルトを開けることにしている。子犬ではないのだから、厳しいことは言わない。もともと非常食用の買い置きだからその入れ替えにもなる。 

 ちなみにそういう時に使うレトルトで、マインが気に入っているのは「クックンラブ(シニア用)」という商品。「グリーンドッグ」という店舗のネットショップで買っている。「グリーンドッグ」は、素材にこだわったものを扱っているので、何かと利用することが多い(全体的にちょっと高いのだが、まあ、マインがたまに楽しむぶんくらいなら頑張る)。  

 「クックンラブ」も、香りは「いかにも」という感じで「うわっ」と来るけれど、素材は安心。それに、味も6種類(羊肉、馬肉、鶏肉、鹿肉、白身魚イワシ)あって、スーパーフードのモリンガも入っているとか。ついでに、「グリーンドッグ」の商品の中ではコスパもいい方。

 老犬になると、どうしても楽しみは少なくなる。散歩も遠出するより、知っている道の方が安心するようだし、もうおもちゃで遊ぶこともない。目や耳が悪くなってからは、犬連れで行けるカフェでワクワクすることもない。だからと言って、何もないのもどうかと思うし、それでも無理をさせては意味がない。何か喜ぶことをしてやりたいと思う時、安心できる家が好きで、その中で食べることが楽しめるなら、いろいろな味があった方がいい。

 でも、同じ味になりがちな手作りごはん(基本的に「野菜のペースト+タンパク質の肉か魚」なので、素材を変えてもどうも最終的には似たり寄ったり感が否めない)。そこで、多少の変化はつけようと、最近はターメリックを使っている。鍼灸治療をしていただいているH先生に勧められたのだけれど、風味づけだけでなく、解毒作用もあるそうだ。スパイス売り場のパウダーを仕上げにちょっと入れている(一気にカレー風味)。

 そして、今年も始めたのは、苦味野菜が大好きなマインのためのゴーヤ栽培。私も好きで一緒に食べられるのがうれしい。去年も15センチくらいのが4個か5個できた。ただし、何しろ狭いベランダなので、今年も一苗入魂! 今年は「アバシゴーヤ」というのにしてみたのだけれど、うまく育つだろうか。

 まちゃん、今年も一緒に食べるんだよ。実がなったらゴーヤチャンプルーとか、ゴーヤと海藻のサラダとかにしようね。(実がならなかったらしれっとスーパーで買おうね!)

 

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ごはん好きすき❤️

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今日のゴーヤチェック終了!

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まちゃんのために、がんばれゴーヤ!

 

 

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