老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<44> [3/8修正]「気」の上がりすぎを抑える春のサラダ

(3月8日、赤字部分修正しました。H先生から直接ご教示が!ありがとうございます)

 

 去年、マインは16歳の誕生日を迎えてしばらくして、てんかん様発作を2回起こした。話には聞いていたが、あの時は「もしかしたら、このまま死んでしまうのではないか」と思った。 

 脳腫瘍が原因の発作であれば、その後も何度も繰り返すと聞いていた。だが、とりあえず2回でおさまったこと、その後、腫瘍があるらしい症状は何も出ないことからすると、一時的なものだったようだ。  

 鍼灸治療をしてもらっているH先生によると、春はそのような発作が起こりやすい季節らしい。暖かくなると気持ちが解放され、それはそれでいいことなのだが、「気」が頭に上がりすぎると、発作を起こしたり、噛むとか吠えるとかの行動が増えたりするとのこと。チックのように頭がカクカクするような症状(マインもかつてあった)も同じ。中医学では、自律神経を司る「肝」のエネルギーが高ぶるということらしい。「気が高ぶる」とか「興奮しすぎ」みたいな感じだろうか。

 その春がそろそろという暖かさになり、また発作が起こるのではという心配が沸き起こってきた。特に、2年続けて誕生日の後に「誕生日クライシス」のごとく何かあったので、妙に気持ちがざわざわする。そういうわけで、完全に予防できるものではないとしても、「肝」のエネルギーの上がりすぎを抑える食べ物を教えてもらった。H先生によると……

 

・「酸味」の食べ物が効く。簡単に使えるものとしては、トマトやリンゴ。

・「酸味」が効きすぎるのを中和するには「甘味」を入れる。ハチミツ、ニンジン、黒豆など。

・  この考え方が元になって、酢の物には砂糖が入っている。

・「酸味」+「甘味」は体内を潤す効果もある。

・  ヨーグルトには「酸味」と「甘味」の両方の性質がある。

・「辛味」も気の上がりすぎを抑える効果がある。には、早春に体を暖めながら滞る気を発散させる効果が期待できる。犬に手軽に使える「辛味」は少ないが、シソはOK。

     

 というわけで、「どうか発作が起こりませんようにメニュー」を考えた。1つは、リンゴとニンジンをすりおろして、ヨーグルトで和えたサラダ。もう1つは、トマトとシソを細かく刻んで、マヌカハニー亜麻仁油(これは認知症進行防止)で和えたサラダ。

 

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 まあ、なんでも美味しそうに食べてくれるマインなので、食べないかも、という心配はしていなかったが、予想以上に喜んでくれた。いや、材料の組み合わせからして、美味しくないわけがない。というわけで、私も一緒に食べた。実際、とても美味しかった。それに、春に「肝」の気が上がりすぎたり、それでイライラしたりするのは、人間も同じで、そこで取り入れるべき食材も共通とのことなので、きっと私にもいい効果があるに違いない(穏やかな人間になれるのかもしれない)。

 

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実食!うまうま〜(あっ髪の毛くしゃくしゃ〜)

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実食!こっちもいけるよ〜(って、まちゃん、トマトとシソ、飛ばしてるよ〜)

 

 これで、ペアメニューが増えた。しばらくは一緒に食べようね、まちゃん。

 

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 このブログによく登場していただいているH先生が「中医学に基づく高齢犬ケア」の本を出版される予定で、私も編集のお手伝いをさせていただいています。できるだけ飼い主さんの視点に立った本にするため、このブログを読んでくださっている方からも、ご質問や「こんなことが知りたい」というご希望があればお聞きしたいと思っています。「質問フォーム」(非公開です)あるいはコメント欄からお寄せください。

  具体的なご質問であれば、わんこさんの年齢、犬種、性別もお書き添えください。少し時間はかかるかもしれませんが、先生にお聞きして、お返事いたします。また、お寄せいただいた内容は匿名で本の内容に反映させていただくことがあります。ご了承ください。

 どうぞよろしくお願いいたします。

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