老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<42> 気難しい老犬に合格をもらったマッサージ?

 マインは年を取ってきてから、触られたり、撫でられたりするのを嫌がるようになった。飼い主としては、ちょっとさびしい。「だっこだっこ」と言ってきたり、飼い主さんのひざの上で幸せそうに寝たりするという老犬ちゃんの話を聞くと、ついついうらやましくなる。

 特に目や耳が悪くなってから、その傾向が強くなってきたので、やはりびっくりしたり、怖かったりするのだろう。たしかに子どものころから、無謀なことをすることもあるわりには、怖がりなところがあった。こういうところも妙に私に似ているので諦めよう(人間ならたまにそれで失敗するタチだ)。

 でも、そんなマインでも気持ちよさそうにしてくれるマッサージ(?)を最近見つけた。きっかけは「愛犬が絶対に喜ぶマッサージ」みたいなタイトルの本を図書館で見かけて借りたことだった。

 その本は結局のところ「Tタッチ」の解説書だった。肝心な部分は、いまいちやり方が悪かったのか(きっと微妙に大事なコツがあるのだろうと思う)、マインには受けなかったが、使えるポイントが2つあった。それは、手のひらではなく、手の甲の方で撫でること、それから、「こんなのでいいの?」というくらい軽く撫でることだった。

 手の甲(指の関節の外側?)で撫でるのは「攻撃されているのではない」というのがわかるので安心なのだという説明がされていた気がする。なんだか妙に納得した。こちらがコントロールできない感じがかえっていいのかもしれない。老犬になると、こんなところで野生の感覚が蘇るのだろうか。

「こんなのでいいの?」という程度はマインであれば地肌(骨格?)を感じないくらい。毛が沈むくらいでいいらしい。

 寝る時や、なんとなく寝にくそうにしている時に、このやり方で頭をすーっすーっとすると、頭をすぐに布団にペタッとつけて、そのうちにトロンとしてくる。特に頭頂部には「百会」という、すべての「気」が集まるツボがあるというので、落ち着くのかもしれない。耳の後ろも気持ちよさそうだなと思って調べてみると、「風池」というツボがあるようだった。ここは筋肉のコリをほぐしたり、自律神経のバランスを整えたりするのに効くらしい。

 本当はもっとベタベタしたいのだけれど、マインが気持ちいいならそれが何より。ちょっとやってやれることが見つかったのはうれしかった。でも、これもやりすぎると、むくっと起きたするので、老犬はデリケートだ。

 

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あ〜、そうそう、そぉっとね〜。

 

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