老犬とポラロイド

いつまでも続いてほしい、でも決して長くはない、老いゆく愛犬との大切な日々。

<20> 老犬ボコボコ、取りそびれた過誤腫と脂肪腫 

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 ブログのタイトルにもなっているポラロイドがまた故障した。ほぼ50年前のカメラなのだから仕方ないのだが、しょっちゅう動かなくなる。

 そのたびに修理に出してきたのだが、さすがにもう続けられない気がする。もともとメインのカメラではないので、愛する老犬(何かと物入り)のためには、しばらく諦めざるをえないかもしれない。何と言ってもカメラは「モノ」。後回しでいい(でもちょっと悲しい……いやいや、いいのだ)。

 さて、その愛する老犬マインは、ありがたいことに今のところ心臓や内臓に問題はないのだが、外側に大きな腫瘍を2つ抱えている。 

 一つは右足の後ろの過誤腫。もう一つはお腹の脂肪腫。 もともと何かと腫瘍ができやすい体質なのか、これまでに足の後ろの脂肪腫を5歳の時と7歳の時に2回、過誤腫を9歳の時に手術で切除した。

 9歳の時の過誤腫については、手術後の病理検査報告書によると「繊維付属器過誤腫(母斑)、汗腺周囲のリンパ球湿潤」という診断になっている。

 場所は右足の後ろ。最初は小さな「イボ」で、悪性のものではなさそうだというのでのんきにしていたのだが、間もなくどんどん増えて、ボコボコと山が連なったような状態になり、手術で切除した。

 かかと下で皮膚が伸びないところだったので、術後の回復に随分時間がかかった。途中でじゅくじゅくと膿んできたりして、毎日絆創膏を替えてもらいに病院に通った。エリザベス生活は2ヶ月近く続いただろうか。

 今の過誤腫は13歳の時にできたものだ。前回と同じ場所である。過誤腫という診断がついたのは、前回と同じ状態で、病理検査でも今後も同様のことは起こりうるとされていたからだ。

 それを踏まえて手術して切除するかどうするかを動物病院の先生と相談し、13歳という高齢であること、それに前回の術後ストレスが大きかったこと、細胞診でも悪性とは考えられないことを考えて、様子を見る方がいいだろうということになった。

 もう少し様子見、もう少し、と言い続けているうちに次第に大きくなってきて、今ではかかと周囲をすっかり覆うくらいになってしまった。ボコボコしていたのが、今では固い大きな塊になっている。

 大きさは小柄な大人の女性のこぶしくらいある。後ろから見ると、右と左で脚の太さが何倍も違う。 痛みはないようで、触っても平気だ。

 本犬にしてもずっと持っているので、それほど違和感を感じていないのだろう。気にして舐めたりすることもない。歩行や排泄など、生活に障害もない。

 一方、脂肪腫は14歳の時にできた。ある日、「ゴロンゴロン」をした時にお腹が膨らんでいるのが見えて気がついた。

 場所は下腹部のやや右寄り。これも、単にぷよぷよしているものであること、細胞診で悪性ではないと思われたこと、14歳と高齢であることを考えて、様子見ということになった。

 こちらも次第に大きくなってきて、今では赤ちゃんのこぶしくらいになっている。横から見ると下にずっしり垂れている。まだ床につくほどではない。生活に支障があるわけでもない。それでも、春になって先日は、伸びた皮に明るい日差しが透けて見えた。

 とにかく両方とも右側ということもあって重そうである。体が傾いたりはしていないが、「ちー」をする時はちょっと歪な感じになる。本犬は慣れてしまっていて何とも思っていないかもしれないが、なければもっと楽だったのではないか。

 後悔しているというほどではないが、取ってもよかったような気もしている。 13歳や14歳の頃といえば、当時は「高齢だから」と言われて納得していたが、今から思えばすこぶる元気で体力もあり、手術はまったく問題なかったのではないだろうか。早く見つけた時点で取ってしまえば傷も小さくて済んだだろう。

 それでも今、何も大きな問題はないのだから、無理な負担をかけなくてよかったではないかとも思う。そう、今のところは問題ないのだから。でも、これからはどうだろう。

 いずれにしても、もうこれらの過誤腫と脂肪腫のために手術は考えられない。幸い、両方ともH先生の鍼灸治療を受けるようになって、大きくなるのは止まっているようだ。鍼の先端を火で熱して患部に直接、ほとんど瞬間的に施術する「火鍼」は特に効くらしく、過誤腫の腫れがお尻の方にまで及んでいたのは引いた。

 それに加えて、やはりH先生にもらっている上薬研究所の腫瘍用サプリ「イムノプロ」も合っているのかもしれない。これは関節用の「フレックスプロ」と合わせてやっているもの。ヒューマングレードの霊芝、メシマコブ、フコイダンが含まれていて、防腐剤、香料、着色剤は一切使っていないので安心できる。

 どうか、どちらもなんとかこのまま、これ以上大きくなることなく、「悪さ」をすることなく、生活に支障を来すこともなく、もってほしいと願うばかりだ。

 

 

 

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